日本の所得税は個人課税となっています。
つまり、一人ひとりの所得に応じて課税される方式です。
に
3月7日の日経新聞の記事では、
甘利明経済財政・再生相が、財政再建について「N分N乗方式」を例に挙げて検討を行うと発言。
そして、麻生太郎財務相からも世帯課税について「それも含めて検討する」との発言。
といった内容が出ていました。
参考:記事はこちら
「N分N乗方式」とは世帯全体の所得を世帯を構成する人数で割ることができます。
所得が夫400万円、妻100万円、子供3人の5人で1世帯の場合、
現在は夫400万円の所得と、妻100万円の所得に対して課税されます。
日本では累進課税と言って所得が多くなるほど税金が高くなります。
この世帯に「N分N乗方式」が適用されると、
500万円÷5人=100万円となり、
100万円に対して税金が課税されます。
家族が多いほど、個々に課税されるより納税額が少なくなります。
世帯人数が多いほど優遇される制度なので少子化対策には効果が有るのでは?
という意見や、
女性の社会進出の阻害、単身者いじめ、といった見方もあり、
賛否両論です。
最近のニュースではそれぞれの立場の人の意見が注目されます。
それはそれで良いかと思いますが、
制度の問題となると、国単位の話になるため、
今後、この国をどのようにしていきたいか?
これが重要だと思います。
このポイントを明確にして議論を進めることができれば、
制度導入もスムーズになるような気がします。