仕事をする上で日頃大事だと思うのが文句を言わない、弱音を吐かないことです。
文句というのは、自分を正当化して他の人のせいにする行為です。
自分も特に20代の頃は自分の未熟さに気づかず、
誰が悪いといったことを平気で言っていました。
本人へ直接文句が言えればまだマシですが、
多くの場合、第三者に話すパターンが多いかと思います。
それを聞く方もあまり気分が良いものではないし、
文句を言ったからといって同情を引くのが関の山、
状況は変わりません。
文句を言う前に、自分ができることを考えましょう。
チョット考えてみると、自分にも非があったことに気づいたり、
改善すべき点が見えてくると思います。
最近特に感じるのが、
自分が伝えたから、それで終わり。というものです。
例えば、あなたはAさんとします。
得意先Cから「Bさんに至急連絡が欲しい」という電話を受けた時、
Bさんが離席していたので、「こちらから折り返し連絡いたします」と言って電話を切りました。
Bさんがすぐに戻ってきたので、口頭で「得意先Cに至急電話をしてください」と伝えました。
Bさんは別の案件がトラブル中で忙しく、「分かった」と言ったものの、
席に戻ったら別の案件でトラブルが発生してそちらの対応に追われて、
電話をするのを忘れてしまいました。
1時間程して、得意先Cから怒りの電話くる・・・
Bさんは「電話するように伝えました」と言い、
Cさんは「見えるところにいるんだから電話していなければ、確認の一言くらいしてくれてもいいだろ?」
と二人はお互いの主張して平行線のまま、
そして影で文句を言い合う・・・
こんなことってありませんか?
伝えられた人が忘れたらその人のせい。というもの。
確かに忘れた人が悪いのですが、
Aさんがすべき事は何だったのか?よく考えてみましょう。
目的は、Bさんに得意先Cへ電話をしてもらうことです。
そしてもう一歩踏み込んで考えると、
至急の案件ということは、もし得意先Cで問題が起きていれば一緒に対応することです。
その手段として、口頭で伝えるという方法をとった、しかし相手が忘れた。
この場合、個人レベルで考えればAさんは問題ありません。
しかし、会社として、職場のチームとして見た場合は、
あなたのとった手段が失敗したため、Bさんが忘れた。
電話をしている様子がなければ、電話をしたか確認に行く、
忙しいようであればBさんを手伝い、電話のできる環境を作る。
そして得意先Cの電話の内容を聞いて、
問題が発生していれば自分も協力する。
それが正解だと思います。
伝える仕事は「相手が行動を起こす」までが仕事です。
そして、その先まで考えられれば最高ですね。しかもみんなで、
きっと職場の環境も、良くなると思います。