事務の知識

捨印(すていん)は慎重に

契約書の欄外に点線で○が印刷されていて

押印を求められる場合があります。

 

これは捨印(すていん)と呼ばれるものです。

捨印とは、

「契約書を作成後、訂正があった場合に、

相手に訂正をお任せします」

というものです。

 

記入の間違いで誤字や脱字などがよくある場合、

書類を一度返却したり、

契約書を再度記入したりする

事務手続きの手間を省くための印鑑です。

 

訂正があった場合は、

捨印の近くに

「4字削除 5字挿入」といったように記載されます。

 

契約後に先方に契約書の書き替えが可能になるため、

訂正印を押すことで契約内容を変えることができます。

 

捨印は押印しなくても契約は成立します。

そして、捨印を拒否することもできます。

押さなくても書類は有効なのです。

 

このことをよく理解して、

重要な書類ほど、

そして初回取引の相手先などには

捨印は安易に押さない。

 

あと、契約書を送付する前にコピーをとっておくことで

いつの時点でどこの箇所が訂正されたかを

証明することができます。

 

印鑑をただ押すことは誰にでもできます。

事務屋たるもの、

こういったことを考えながら捨印を押しましょう。

法的に会社を守るのは

事務方の役割でもあります。

 

こいったことが、あなたにしかできない仕事、

そしてあなたの価値を生むことになります。




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