NAS(Network Attached Strage)と
外付けハードディスク(以下、外付けHDD)との違いについて
NASは法人用、外付けハードディスクは個人用だと、
漠然と思い込んでいたのですが
自分なりに調べてみると、両者の違いがよく分かりました。
・・・法人、個人は関係ありませんでした。。。
調査結果を結果をまとめました。
参考になれば嬉しいです。
接続できるパソコンの数が違う
一番の違いは外付けHDDの場合は
一つのハードディスクに対して
一つのパソコンを接続するという点です。
そして、NASの場合は
一つのNASに対して、
複数台のパソコンを接続できるという事です。
要するにNASは一対多、
外付けHDDは一対一という接続なのです。
接続方法が違う
外付けHDDの場合、パソコンとの接続はUSBです。
USBの場合、データの転送速度はUSBの規格によって変わります。
USB1.0、USB1.1 では12Mbps(最大値)
USB2.0では480Mbps(最大値)
USB3.0では5Gbps(最大値)
そして、外付けHDDの場合ネットワークに直接接続せずに
パソコンに接続する事になります。
NASはデータの転送速度が
NAS本体の性能、
ハブやルーターといったネットワーク機器や、
LANケーブル(イーサネットケーブル)のカテゴリによって
変わってきます。
参考までにLANケーブルの転送速度は
以下のようになっています。
ケーブルには「CAT5」などと印刷されていたり、
コネクタに「CAT5」と表示されたものもあります。
(参考:カテゴリ別転送速度)
CAT1:20kbit/s
CAT2:4Mbps
CAT3:16Mbps
CAT4:20Mbps
CAT5:100Mbps
CAT5e:1Gbps
CAT6:1Gbps
CAT7:10Gbps
設置場所の違い
外付けHDDはパソコンに
直接USBケーブルを使って接続するため、
パソコンの近くに設置する事になりますが、
NASの場合ネットワークのハブやルーターに接続できるため、
パソコン接続する場所を選べます。
あと、外付けHDDを共有した場合、
直接接続しているパソコンの電源を切ると使用できなくなります。
バックアップ機能
外付けHDDは、基本的にハードディスクが一つなので
ハードディスクの故障時にはデータがすべて無くなってしまいます。
なので、定期的に別のハードディスクにデータのバックアップが必要となります。
NASはハードディスクを複数持っていて
ハードディスクが1つ故障しても、
もう一つのハードディスクからデータが復元出来ます。
しかし、NAS自体に水がかかって故障したなどといった場合は
復旧できないので、ネットワーク越しの別の場所に
定期的にバックアップをとるのがおすすめです。