残高確認状とは
年度末は経理担当部署は忙しいものです。
その中でも決算時の会計残高を
得意先や仕入先に確認する
残高確認書(残高確認状)を
作成する会社も多いのではないでしょうか?
残高確認状とは、
決算期末現在の売掛金、買掛金、未払金などの
自社の残高を取引先にも証明してもらうものです。
残高確認状の無料ダウンロード
残高確認書の書式を作成しました。
作成したのはWord(ワード)のファイルですが、
PDF版も作成しました。
こちらから無料でダウンロードができます。
PDF版はこちらからダウンロードできます。
残高確認状を受け取った時はどうする?
しかし大半の方は残高確認書を送るのではなく
受け取る側になることが多いと思います。
特に初めて残高確認書が届いた方はどうすればいいの?
と困ってしまうのではないでしょうか。
そこで残高確認書(残高確認状)の説明を簡単にします。
残高確認書は監査法人などが監査に入っている
以下のような会社が取引先に対して送付するものです。
- 比較的大きな会社
- 規模が小さくても株式公開を目指している会社
(それ以外でも会社の方針で独自に行うところもあります。)
自社の債権債務を実際の取引先に確認することで
数字の裏付けを取るものです。
残高確認書は、
すべての得意先に送るところもありますが、
決算時の残高が多い先をピックアップし、
それに加えて無作為に数社選んで送ります。
残高確認書が届いた方は
売掛金が500,000円あると記載された場合、
自分の会社からは500,000円の買掛金があると
記入して返信します。
※勘定科目は反対になることに注意してください
残高が違う場合はどうなる?
残高に差異があり、不一致の場合でも
検収日のずれなどの理由があれば問題ありません。
差異の内訳を残高確認書に添付して送ってください。
確認する側では金額が合っているか?
違う場合は何が違うのか?
が明確にすることが目的なのです。
売掛金の場合、
売り上げた方は出荷基準で売上を計上していて
仕入れた方は、検収基準を採用していれば
出荷日~検収日までは必ず仕入側との差が生じることになります。
記入の仕方と、差があっても大丈夫!
これさえ理解していれば残高確認書の
送る側、受け取る側の業務は把握できたと思います。
突然届いてもこれで驚くことは無くなりますね。