売上の推移をグラフ化する時、
季節によって売り上げのアップダウンが激しい業種が
あるかと思います。
上司に報告する時にも
「2月は前年よりも○○万円増えましたが
直近の3月は○○万円減少しました。
単月の売り上げを見た場合は1~3月の合計は
前年より○○万円の減少となっていますが
今年は4月も寒かったため、4月に売り上げが
ずれ込んで4月までを見ないと正確なところが分かりません」
といった感じになっていませんか?
報告自体は事実を述べているので
説明している本人には非がないように思われます。
しかし、「相手が何を求めているか?」
ということに着目して考えた場合、
事実を述べるだけの報告はNGです。
これは季節商品を扱っている会社ならではの問題で
売上の現状が右肩上がりで推移しているのか?
減少していて、原因を追究して対策が必要なのか?
といった経営判断を迷わせる要因になります。
そんな季節要因で大きく変化する売上推移を
グラフ化するときに、便利なのがZチャートです。
直近12か月の推移と、今年の累計に加えて
移動年間合計という緑色のグラフが付いています。
この移動年間合計が季節変動による
グラフの読み取りにくさを解消してくれるのです。
単純に右肩上がりならば、
売り上げは伸びていて、
右肩下がりならば売り上げが減少傾向ということです。
このグラフからは横ばいではあるものの
減少傾向がみられるようになっています。
市場や現場で何か変化や問題が
発生しているのかも知れません。
今回のエクセルの無料サンプルファイルは
こちらからダウンロードできます。
Zチャートで資料を作成すると
視覚的にも見やすい資料が提示できるようになります。
たぶん経営陣も「こんな資料が欲しかった」
と喜ばれてあなたの評価も上がることでしょう。
事務屋としては、Zチャートの作成で満足せず、
作成したZチャートから変化を読み取り、
そこから早く本当の問題に気づいて
適切な対策が打てるかどうがまでセットで
考えてほしいと思います。
事務屋が単なる資料屋で終わることが無いようにしたいものです。