ラグビー日本代表選手に選ばれて
昨年は五郎丸ポーズで一躍時の人となった
五郎丸選手を育てた早稲田大学ラグビー部の監督をしていた
中竹竜二さんの著書です。
もちろん五郎丸選手も推薦している一冊です。
従来の指導現場でありがちな問題や悩みを
イメージ的には180度転換したような
コーチングの本です。
本書では「期待して育てる」という理想的な方法を紹介しています。
著者の中竹さんも、監督就任直後、
従来の叱ったり、命令するスタイルの指導法から
やり方を変えたとき、
周囲から批判を受けたそうです。
それでも自分のやり方は正しいと信じて進む
メンタルの強さが著者の凄さだと思います。
本書は、
・叱咤激励するのが苦手
・前任者と比較されてつらい
・思ったように育ってくれない
・部下が落ち込んでいる時はどうすればいい？
といった悩みをお持ちの方には特に効果がありそうです。
子育て中の方には「部下」を「子供」に置き換えて
読むと子育ての本としてもオススメです。
本書では、
まずは期待のかけ方はどうすればよいか？
そして次に、本人の特徴・特性を探り、
本人の思い込んでいる長所と、
周りの思い込みが生む長所の
ズレをすり合わせることで、
本当に本人が伸びるといったビジョンを作ります。
それに合わせて後押しする。
といった方法を紹介していますが、
これはごく一部の内容で、本書には
重要ところは図で書かれているので
ぜひ中身を読んで欲しいと思います。
さて、その具体的な方法等は・・・
早稲田大学ラグビー部での実際の体験談を
織り交ぜながら書かれていて、
身のまわりの人に置換えてのイメージが
しやすい作りになっています。
一読の価値ありです。