生産性が10倍!?
そんなことが本当にできれば苦労しないのに・・・
そう思い、読んでみました。
タイトルは
全社員生産性10倍計画
著者:本間卓哉
副題には
1人500円かければ会社は儲かる!
と書いてあり、これも気になりました。
読んでみると納得の個所がいくつかありました。
その中の一つに
社内のシステムによる弊害がありました。
社長をはじめとする経営陣は
良かれと思って導入したソフトでも、
実際の現場では、
余分な仕事が増えているところもある・・・
なんだか思い当たる節があります。。。
あとグループウェアの導入や
ITに詳しい人が一人だけいてもダメ
といったことについても
本書では触れていました。
これは以前から私も
気になっていたポイントだったので
同じところにフォーカスを当てている著者に
共感を覚えました。
自分の会社は平均年齢が高いから
ITの導入は難しい・・・
なんて思っている方も
一読してみてください。
あなたの会社に合ったITツールのヒントが
見つかるかも知れません。
巻末には著者の勧める
ITツールのリストが掲載されています。
手っ取り早く・・・
という方はこちらから見てみるのも
良いでしょう。
さて余談ですが・・・
ITというと、
年配の方が毛嫌いする傾向にあります。
中小企業では年配の方が多く、
パソコン操作も不慣れ、
定年までこのままで頼むよ。
といった方が多く存在します。
私も、年配の多くの方がパソコンに触れるのも
ストレスに感じているのは十分承知しています。
しかし、あなたが
今の会社にとってメリットのあるIT化を
新しく導入したいと考えているなら
最初の半年は何度同じことを聞かれても
「聞いてくれてありがたい」
「興味を持ってくれてありがとう」
というスタンスで、
粘り強く繰り返し説明しましょう。
本書でも時間の大切さを
説明していますが、
時代の流れから取り残されてしまうと
会社の存続、あなたの仕事自体が
近い将来、危機に直面することになります。
ここまで読んでいただいた方なら
その重要性は十分理解されていると思います。
さて、ここからは私の経験談ですが、
中小企業でも大企業でもそうですが、
団塊の世代と呼ばれる方々が職場に多くいる
というところが多いと思います。
年配の方はパソコンに記憶を頼らない分
記憶力は若い人よりも良く
判断も直感で鋭く、
経験が多い分、多くの視点で物事を判断できます。
ただし、ITなど苦手な分野については
「壊したら怖い」とか
人によっては
「何度も同じことを聞くのが恥ずかしい」
という方もいるので
簡単に壊れないことや、
「困ったらこのボタンを押してください」
とか、
簡単な操作説明を作るのもいいですね。
A4の用紙の中に
画面の画像と大きな文字で
簡潔な説明を入れてみてください。
そんな地道な対応をすることで
心の障壁は少しずつ取れていきます。
あなたの職場の改善の一助になれば幸いです。