経理や総務の仕事をしていると
コンプライアンス・内部統制といったことが厳しく言われる
世の中になりましたが、
中小の企業ではあまり実感がないのも現状です。
コンプライアンスとは
法律を守りましょう(法令順守)ということ。
内部統制とは会社の業務についてルールを決め、
ルール通り行うことで業務の効率化や、
チェック体制を確立して不正ができない仕組みを
作ることです。
中小企業の苦手なところは
こういった堅苦しいルール化だと思います。
小さな組織のため機動力が求められ、
お金にならないルール化や、
柔軟性が阻害される体制の導入はしない方が良いというのが
本音ではないでしょうか?
しかし、最低限のことはルール化しておかなければ
新しく入った経理担当者が現金を横領していたことに
気づかず自社の損害や、
対外的の信用を落とすことにもなりかねません。
特に熟練した事務担当者が退職するときには
注意が必要です。
特に中小企業は余分に人を採用しないので
一つの業務に一人。
○○さんがいなければその仕事は誰もできない
といった状況になります。
これがやりがいになって、
とても良いという人もいますが、
1人に任せきりというのはリスクが大きいです。
新しく担当になっても、
経営陣は新しい担当者1人にすべてを
任せきりにしてしまいます。
事務の仕事は、製造や営業と違って
お金を生む仕事ではないため、
そのようにる傾向にあります。
そんな時に役立ちそうなのが
法人会で作成している
自主点検チェックシート・ガイドブック
です。
こちらのページからダウンロードができます。
無料で誰でも使える事と、
分かりやすく項目も重要な項目に絞った
シンプルな作りになっているのがいいです。
2015年に作成したもののようですが
実務のチェックポイントとしては
色あせることのない重要なポイントが掲載されています。
ウチは大丈夫。
と、思う会社でも一度やってみると
問題点は多くあるものです。
自分の会社に見合ったチェック体制をとりながら
1人に任せきりにしないような仕事ができるといいですね。