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津波てんでんこ

2011年3月11日の東日本大震災で「釜石の奇跡」という言葉を聞きます。

昨日までは、ある防災訓練を受けていた岩手県釜石市の小中学生が奇跡的に津波から助かったという程度にしか理解していませんでした。
しかし、「津波てんでんこ」という言葉がラジオから流れてきて、どんな意味なのか調べたところ、「釜石の奇跡」のもとになった防災訓練のことだと分かりました。

「津波てんでんこ」は山下文男さんが「第一回全国沿岸市町村津波サミット」で発表して名がついた言葉です。
この意味は「津波がきたら自分がまず安全な高台に避難する」という事です。
最初は大人に教えても広がらず、岩手県の釜石市の小中学校を中心に教えたら住民に浸透していって「釜石の奇跡」につながったそうです。

ここで「津波てんでんこ」に対して様々な意見があると思います。
 「弱者は見捨てるのか?」
 「自分だけ助かるのは自分勝手な考え方ではないか?」などなど。。。

私は「津波でんでんこ」は正しい考え方だと賛同します。
「まずは自分が助からなければ、災害後に何もできなくなってしまう」からです。

自然の脅威の前に人間はあまりにも無力です。
まず、その前提から考えると、災害が起きたら自分は何もできない。
できることは、災害から逃れたうえで考える。

自分だけ助かったという自責の念を負いながら今も暮らしている方も多くいらっしゃると思います。
生き残ったということは、被災された方の分まで生きていくこと。

それは自分に与えられた役目であり、暗黙の責任です。
当然、被災地以外に住む私達にもその役目と責任があります。

まずは「自分にできることは何か?」
考えて小さなことから実行してきましょう。




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