先日、リース会社の方と話す機会がありました。
その中で、
車検やオイル交換、タイヤ交換といったメンテナンス費用のみを
リースにして事務処理を軽減するという方法が
あるということを聞きました。
直感として、
それって実際の経費にリース会社の利益も上乗せされるから
会社的にはメリットあるの?
と思いましたが、
車両が多く、経費処理や車両管理が大変だという会社では
メリットがあるそうです。
珍しいリースの形態だと思ったので
メンテナンス費用のみのリースを紹介したいと思います。
メンテナンスのみのリースのメリット
経理の仕分けが減る・楽になる
このメンテナンスのみのリースの場合、
車両は自社で購入します。
車検やタイヤ交換・オイル交換などをリースにするため
車両台数が例えば30台あった場合、
オイル交換が半年に一回
車検・タイヤ交換は二年に1回
といった場合のリースを組まない場合、
2年間で以下の回数の経理処理が必要となります。
・オイル交換は30×4回=120回
・車検は30台×1回
・タイヤ交換は30台×1回
合計180回の仕訳が必要になりますが、
これが24回の仕訳で済みます。
あと、車検には様々な費用が含まれるため、仕訳も複雑です。
そういった手間のかかる作業も無くなると
事務作業の軽減につながります。
車両にかかわる人の労力が減る
特に経費に厳しい会社では
その都度、値引き交渉をして相見積もりを取ったり
上司の決裁が必要だったり・・・
関係する人の労力も馬鹿になりません。
そこでメンテナンスのみのリースにした場合、
タイヤ交換の値引き交渉や、
社内での申請・決済/承認が不要になります。
これって自分の仕事に集中するという意味で
とてもメリットのある事だと思います。
当然、経理部門では
台数が一定で使用条件が変わらない場合、
毎月、同じ金額を同じように仕訳をするだけなので
事務処理や管理が楽になるのです。
これってリース会社に事務処理を
アウトソーシングするってことなんですね。
書類も減る
見積書や請求書、納品書など
その都度発生する書類もリースにすることで減ります。
地方などで書類を保管する場所に余裕があれば
あまり気になりませんが、
保管する場所が無いという会社では
書類の削減は深刻な問題です。
書類の削減という意味でもメリットはあります。
コストの平準化
あとはリースの一般的なメリットとして、
コストの平準化です。
例えば30台の車検が3月に集中する場合、
車検の費用が一台15万円かかる場合、
450万円の費用がその月に集中します。
その経費の集中を避けるという意味でも
リースは有効な手段ですね。
最後に
まず、私はリース会社の回し者ではあません。^^;
リースって実際の支払額より高くなるので
資金が無い場合の借入の代わりのようなイメージでいたのですが、
効率化を図る上で、リース費用を
外部に様々な業務を委託する費用として考えると
メリットは大きいかもしれません。
台数が少ない場合、メリットは少ないかもしれませんが、
管理する車両が多い会社では一度検討してみる価値は
あるかも知れませんね。
でわ でわ