事務の知識

『伝える』なら相手の価値観にアプローチしよう

仕事で、プライベートで、

相手に何かを伝えるとき、

自分の思っていることを言葉にするだけでは

残念ながら相手に伝わりません。

 

これって私が30歳ごろ気づいたことですが

その後10年ほど経った今でも

正しいと思っているので伝えたいと思います。

 

相手に何かを伝える場合、

その人に合わせた話し方をしないと

伝わるどころか、悪口や皮肉に聞こえたり、

何を言っているのか理解されないまま、

うるさい奴だと思われておしまいになってしまいます。

 

さて、何が問題なのでしょうか?

 

それは、

相手が自分の事だと思って聴いていないからなんです。

自分の興味や関心事に関係ないことは

雑音として処理されてしまうのが普通なんです。

 

上司の評価が気になる人に

いくら従業員の苦しさなどを訴えても理解されないし、

家計を心配する奥さんに

自分の欲しいカメラの機能の素晴らしさを

いくら分かりやすく話したところで

購入の理解は得られません。

 

例えば、仕事で今まで上司が関わってきたプロジェクトの

改善点を提案するときには

その上司の気になるところから話を切り出します。

 

その上司が出世や評価を気にする人なら

「課長、部長や役員がプロジェクトについて

何か気にしているようでした」

「おそらく、問題が○○で

○○を改善すればさらに効率化が図れると思います」

 

と伝えると

聞く方も受け入れやすくなります。

 

逆に自分のプロジェクトに自信を持っている

人には周りがどう思っているかは関係ないので

同じアプローチはできません。

 

そんな場合は

「ライバルの○○社では課長のプロジェクトの

真似たような事を始めたそうです。」

 

「○○社も必死で、課長のプロジェクトの良さを感じて

真似してきたのだと思います。」

 

「うちの○○を強化すれば真似されても勝算はあります。

どうでしょう?

○○の仕事を一緒にやらせてもらえないでしょうか?」

 

とか、問題点をそれとなく伝えて

上司が気づいたように仕向けるといった方法もあります。

 

あまり策に溺れるのは良くないので

考えすぎも禁物ですが・・・

 

それでも相手の関心があることから

自分の伝えたいことを理解してもらうことは

とても重要なことです。

 

社会に出ると価値観も性格もバラバラな人ばかりです。

自分の意思を通そうと思ったら、

まず相手に伝わる言葉を探すことから始めませんか?

 

せっかくあなたが良いアイデアを持っていたとしても

一言で潰されてしまってはストレスしか残りません。

 

若さゆえの未熟さなどもあって

意見が通らない時もあると思いますが、

それはそれで、勉強だと思い、

次の提案に生かしましょう。

 

きっとそのことで沢山の経験値を

手に入れることができたはずですから。

 

でわ でわ




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