年末調整に確定申告。
税金を扱う業務では「収入」と「所得」という
言葉の違いを知っておくと
税務に関連する本を読むとき、仕事をするときに
理解のスピードが格段に早くなります。
さて、ここではサラリーマンの給与所得を例に説明します。
「収入」とは、会社から支給された給与の総額です。
給与には様々な手当や差し引かれる項目もありますが、
加算されている手当はすべて含みます。
税金や社会保険などすべての控除項目は関係ありません。
それが収入です。
そして「所得」は、収入から必要経費を差し引いた後の金額です。
サラリーマンには必要経費と言っても
確定申告のようにスーツの領収書、
通勤時の電車代などをすべて計算するのは大変だということから
給与所得については「給与所得控除」というものが
収入と扶養人数によって計算できる早見表が存在します。
国税庁のHPはこちら
年末調整の経験者なら分かると思いますが、
この時期に税務署から送られてくる
「年末調整のしかた」というチョット厚めの冊子の巻末にある
数字がやたら多い表のことです。
(平成30年の年末調整のしかたはこちら)
昔はこの表を確認しながらそれぞれの
給与所得を計算していましたが
今はパソコンで簡単にできます。
良い時代ですねぇ~
話がそれましたが、
所得は必要経費を差しい引いたあとの金額という訳です。
簡単に式にすると
収入 - 必要経費 = 所得
というわけです。
サラリーマンの場合、必要経費は表で一律に計算されるため
必要経費の領収書を集める作業は不要となるのです。