入社して2年目になると、
初年度に付与された有給休暇10日を使わなかった場合、
10日は繰り越しとなります。
新しく付与されるのが11日となった場合、
10日+11日で21日が有給休暇で使用できるようになります。
この付与された2年分の有給休暇。
次に有給休暇を取得した場合、
有給休暇から消化されるのは
先に付与された10日?
それとも直近に付与された11日から?
さて、どちらが正しいのでしょうか?
答えは、どちらも正しいです。
なので、
「うちの会社は直近に付与された有給から消えて繰り越しが少ない」
というグチが出たとしても経営判断として仕方のない事
とバッサリ切られてしまうのです。
そもそも有給休暇の消化する順番は古い方からでも
新しい方からでも会社が決めた方法で良いことになっています。
ただし、今まで古い方から消化していたのに
突然、新しく付与された方から消化されるようになった場合、
労働者に不利な条件となってしまうので
労働者側としては主張して戦えることもありますが、
事前に変更について会社側が必要な変更だと従業員に対して
周知した、理解を求めたという努力があれば
会社の言い分が通ってしまうのが大半です。
労働基準法で有給休暇の消化が
先入先出ルールなのか、
後入れ先出といったルールなのか?
といったことが明記されていない以上、仕方のないことです。
2019年4月1日には
年次有給休暇の5日消化が義務化されるため、
年間休日が多い企業ほど負担は大きいと思います。
例えば、年間365日で、年間休日125日+会社では5日の付与義務の場合、
労働日数は255日となり、これで給料が同じなら、
可動に日数が減るため、実質の給与の単価アップとなります。
その辺は経営陣と事務屋が打ち合わせて確認しておけば良いのですが・・・
ただし、事務屋も所詮、労働者。
条件の改善は嬉しいですが、改悪には反対です。
こんなときに対案や、自分の意見が言える人は強いですね。
尊敬してしまいます。