こんな人に読んで欲しい
職場の閉塞感や、
お互いの悪いところが気になるような環境になってきたら
一度読んでおきたい本です。
「経営学」とはありますが、
決して経営者や管理職が読む本という訳ではありません。
心理学や、人間の習性を生かして
一人でも職場を変える原動力になれる。
自分でも出来るのか?と
少しでも思えた方は、是非一読をお勧めします。
自分でも幸せの原動力になれる!
そんな勇気を与えてくれる本です。
所感
社員の幸せなんてきれいごとを言ってたら経営はできない。
なんて経営陣は思うかもしれませんが、
「困難な課題に苦悩する目的は、皆が幸せになるためでしょう。」
と著者が思う青臭さはとても私好みでした。
最近目にする「ウェルビーイング」というキーワードも
沢山盛り込まれています。
ちなみにウェルビーイングとは、
幸せな状態の組織や個人を差す言葉のようです。
本書の構成と内容
本書の中では
第一章の、どんな職場が「幸せ」なのか
幸せの4つの因子(以下)
- やってみよう!
- ありがとう!
- なんとかなる!
- ありのままに!
の説明から始まり、
幸せな職場の事例として
- 伊那食品工業株式会社
- ヤフー株式会社
- ダイヤモンドメディア株式会社
- ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
といった会社での事例を紹介しています。
その後にもQA形式で職場の悩みに答える形式の章があり、
最後には、実践しやすい具体的な内容が書かれています。
実践しやすいと感じたポイント
私が実践において一番良いと感じたのは
「幸福学に基づいた1 on 1における48の「問い」リスト」です。
これは、本書を手に取って読んでいただきたいと思います。
この48のポイントを1 on 1の個人面談以外でも、
例えば立ち話の雑談の時に
1つでも交えて話をすという感じでも良さそうです。
問いを出された方は、
- 自分で考えることで、ありのままの自分を再認識できる
- 自分の強みに気づける
- 強みを相手に知ってもらうことで自分の自信につながる
- 強みを引き出す問いをしてくれた人に感謝できる
そういった流れで、質問した人にも幸せの好循環が回るようになる
といったようになれば理想ですね。