支払期日を過ぎた約束手形が金庫の奥から出てきた
お客様から届いていた手形が金庫の奥にあって
支払期日の過ぎていることに気づいた・・・
そんな冷や汗をかきそうな場面はありますか?
そんな時、
銀行に取り立てに出して間に合うのかどうか?
皆さんご存じですか?
わたしの少ない経験の中から
実際に体験したことをもとに記事を作成しています。
参考にしていただけたら幸いです。
手形を資金化するには手形の取立手続きが必要
通常、手形を受け取ったら支払いを受けたい金融機関の窓口に
手形と、手形の取立帳を持参して
手形に記載されている期日に預金口座に入金されるよう
持ち込むのが普通です。
持ち込むタイミングは、手形を受け取ったらすぐに出すのが良いでしょう。
ただし、資金繰りが厳しい場合、
割り引いたり、
その手形を回して支払ったりすることが予想されますので
手形をしばらく金庫に入れて持っておく必要があるかも知れません。
ただし、支払期日を過ぎてしまった手形で、
呈示期間が過ぎてしまった手形は資金化が出来なくなってしまいます。
手形の交換の支払呈示期間とは?
手形を振り出した金融機関に送って支払手続きをするまでの期間を
支払呈示期間と呼びます。
手形の呈示期間は、3営業日までとなっておりますので
支払期日が1月31日で休日が無い前提で計算した場合、
2月2日が支払呈示期間となります。
しかし、手形が届いたからすぐに資金化されるわけではないので
一日余裕をみるようにしましょう。
いつまでなら間に合うのか?
注意が必要なのが、
手形を振り出した金融機関に手形を送る期間です。
例えば手形期日の翌日に気づいた場合、
手形の振り出しは隣県の金融機関の支店のだった時、
直接、気づいたその日のうちに電話をして
持ち込むことができればおそらく、翌日に資金化されます。
(これは金融機関の方に聞いた話です)
ただし、そこまで行けない場合はどうするか、
1.手形を振り出した金融機関と同じ金融機関にTELで相談
2.翌日の郵送が間に合う場所なら対応してくれる可能性が高いです
(郵便事情等で予定通り到着しないリスクもあります)
3.銀行から取立を受け付けてくれるとの回答があれば急いで取立に出す
4.翌日取立に出した金融機関の口座に入金される
隣県の金融機関(郵便の翌日配達可能な場合)ならば
金融機関同士の連絡でなんとか間に合わせてくれる可能性が高いです。
しかし、気づいたのが支払期日の翌日の営業終了時間ギリギリの場合、
かなり難しくなります。
遅くても昼までには金融機関に持ち込みたいものです。
私の経験では、支払日翌日の午前中に気づき、
金融機関に相談してから昼に持ち込んで
2つ離れた県でしたが、翌日に資金化されました。
金融機関の窓口の方の対応も良かったという実感もあります。
最悪の場合、
振り出した銀行の支店に直接持ち込む場合は
呈示期間ギリギリでも間に合うかもしれませんが
金融機関に事前に連絡をして緊急の対応をとっていただくように
お願いしておく必要があります。
金融機関のお付き合いは、こういう時にも発揮されるんですね。
日ごろから良い付き合いをしているとピンチの時に助けてもらえますよ。