新型コロナウィルスの感染が広がっています。
身近なところで感染者が出たという経験をされた方や、
濃厚接触者が出たという方も増えてきていると思います。
感染者として確定していれば病院や、保健所等から
話が聞けると思いますが、
濃厚接触者でまだ感染が確定ではない(陽性か陰性か分からない)段階
においての職場で出た時の対処法について
厚生労働省のガイドライン(記事作成日現在)に沿って説明したいと思います。
濃厚接触者の定義
まずは、濃厚接触者の定義から理解しましょう。
濃厚接触者とは、
感染者と手指消毒など行うことなく触れ合った、
もしくは対面で手を伸ばしあったら届くくらいの
距離(1m程度)に15分以上いた
というのが厚生労働省が示す濃厚接触者の定義です。
そして、濃厚接触者に該当した方は
感染者と接触してから14日間は不要不急の外出は避け、
対面で人と会うことは避けましょう。
これはPCR検査が陰性であった場合でも同様です。
なぜなら、陰性であればウイルスに感染していないとは言い切れないためです。
濃厚接触者が職場で発生した場合の対処法
休業期間の取り扱いについて
コロナウイルスに感染した、濃厚接触者に該当した
といった場合、まず本人には自宅で待機してもらいます。
会社からの依頼と、本人からの要請どちらが優先されるの?
という感じで有給休暇なのか、欠勤扱いなのか、
それとも会社の認める特別休暇を付与するのか?
ここは悩みどころです。
原則として、使用者の責に帰すべき事由による休業の場合には、
使用者は、休業期間中の休業手当(平均賃金の100分の60以上)を
支払わなければならないとされています。
ただ、使用者の責に帰すべき事由に該当するかどうかがグレーなので
こういったところ、感染者、濃厚接触者が発生する前に
労働者も安心できるよう特別休暇の制度を作っておくことも必要かと思います。
(参考:厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(企業の方向け)」
社内の除菌について
社内で接触した可能性がる箇所については
アルコール等で除菌作業をします。
寒い時期でも換気をしながら行いましょう。
対象者の席の周囲だけでなく、
ドアノブ、トイレや食堂といった共用部分も入念に行います。
濃厚接触者が発生した場合の外部への報告
まず、社内で該当する方が発生した場合は、
上長に連絡し、総務部門に報告。
総務部門からは保健所に報告、その後の対応についてアドバイスをもらいます。
濃厚接触者であっても、症状がある方でも
いきなり病院に駆け込むのはNGです。
その後、濃厚接触者に該当した方と一緒に働いていた人、
濃厚接触者の濃厚接触者に該当する人は
念のため休みを取って保健所と相談の上、PCR検査を受けた方が良いでしょう。
この費用も現在は30,000円(税別)
と、高いので誰が負担するかが争点になりそうです。
会社指示による検査ならば会社負担とするのが一番良いと思います。
濃厚接触者のPCR検査結果が陰性だった場合
先ほども触れましたが、
陰性=ウイルスに感染していない ではありません。
感染者と接触してから14日間は不要不急の外出は避け、
対面で人と会うことは避けましょう。
会社の仕事もリモートワークに切り替えるなど、
仕事が止まるリスクを極力減らしながら対応しましょう。
こういった場面なってはじめて
テレワークの導入を検討するというパターンが多そうですが
事前に素案を準備しておいて損は無いと思います。
(参考:厚生労働省 「新型コロナウイルスに関するQ&A(企業の方向け」より 感染防止に向けた柔軟な働き方(テレワーク、時差通勤))
濃厚接触者のPCR検査結果が陽性だった場合
コロナウイルス感染者が職場で発生した場合、
本人は医療機関の指示に従うようにしてもらい、
会社としては保健所への報告、
外部への公表について検討が必要です。
公表については難しいところがあるので
自己判断となります。