高校生で卒業したら就職を目指す方が会社見学などをする時期ですね。
私の会社にも高校生の会社見学の連絡が入っています。
会社選びとなると、やりたいことがあれば会社が一気に絞られてくるかと思いますが
社会人としての経験が特に少ない高校生の場合、
私もそうでしたが、上場企業のような知名度のある会社や、
両親の勧めてくれる会社、競争率が高そうだから
次の候補となると給料やボーナス、年間休日などの条件の良いところから選ぶ・・・
みたいな感じかと思います。
当然、それでも良いのですが、最初に働く会社なのでなるべく良い会社を選びたいものです。
そこで、転職経験5回の実績を持つ私から、会社選びのポイントを紹介したいと思います。
1.給料
手取り金額は80%程度
一番気になるのが給料だと思います。(給与(きゅうよ)と記載するのが一般的ですが同じ意味です)
給料の金額からは社会保険料や所得税、住民税といった税金などが差し引かれますので
実際に自分の手元に入る金額はおよそ80%程度です。
給与の金額から簡単に手取り金額が試算できるサイト(こちら)もありますので、
自分で実際に確かめてみるのが良いでしょう。
「固定残業代」が記載されていたら要注意
「固定残業代」というのは、残業をしてもしなくても定額で支払われる残業代です。
学生で社会経験が少ない人は素直に、
「残業が無い時も残業代が貰えるなんていい会社」
と思って入社してみると・・・
実際は残業の毎日。
先輩や同僚の残業が当たり前の状況で、
早く帰りたくても帰れない。
残業代を除くと、友人の給与よりとても安い給料だった。。。
そんなことがあるかも知れません。
会社によっては
「当社は仕事量に波があるため、仕事の忙しい時期は残業してもらうけど、
早く帰れるときは早く帰っても給与が変動しないように配慮しています」
といった巧みな言い回しを使って説明する会社もありますが、
「固定残業代」は「定額働かせ放題」とも言われていて
ブラック企業によくある制度です。
もちろん例外もあるかと思いますが、
会社説明会などで以下のポイントを確認してみてください。
- 表示されている給与の金額は固定残業代込みの金額か?
- 一般的な新卒の場合、固定残業代は何時間程度含まれるか?
口コミを調べる
口コミは悪いものばかりが書き込まれる傾向にあります。
良い口コミは書き込まれていない事を前提に確認しましょう。
ネットの口コミは
「調べたい会社名」スペース「評判」
で検索すると従業金規模の大きい会社や
退職者が多く出る会社ほど多く書き込みが出てきます。
逆に書き込みのない会社はホワイトなのか、
ネットに書き込む程の不満が無い会社、あるいは年齢層が高め
という傾向にあるかと思います。
書き込まれた口コミは
会社の総務人事の担当者がチェックしていて
その後改善していることや、
社長やマネジメント層の入れ替わりにより方針が変わることもあります。
遠回しに会社見学の際、聞いてみると良いかもしれません。
働き方について
会社説明会やインターンシップ、工場見学などに参加した際、
「何か質問はありますか?」
と聞かれることがあるかと思いますが
そんな時は働き方について聞いてみると良いかもしれません。
残業が気になる人は「一カ月の残業時間はどのくらいですか?」とか、
工場勤務の場合「夜勤はありますか?」
服にこだわりのある方は「制服はありますか?」というのも
会社のホームページを見れば分かるので
角度を変えて「夏服と冬服があるんですか?」「制服は会社支給ですか?」とかもありです。
たまに制服や作業着などが負担という中小企業があります。
あと、「休日出勤はありますか?」とか、
忘年会などの社内イベントは強制参加ですか?
(↑あまり聞くと協調性が無いと思われるの要注意)
もし、希望する会社が近くにある場合、
就業時間外に、従業員駐車場に車があったり、
建物の明かりがついていれば残業の有無していることが分かります。
休日出勤が心配な人は休日に見に行くのもありです。
自分の目で確かめることが重要ですね。
良い会社の見分け方
良い会社の見分け方ですが、
私の転職経験からまとめてみました。
時代の流れで変わる部分もあるかと思いますが
こんなところをポイントに見ていけばいいのかな?という程度に見てください。
- 将来性のある事業か?
- ライバルの少ない業種か?
- ほかにまねのできない独自技術(ノウハウ)があるか?
- 会社がやっていることに共感できるか?
- 3年以内入社者の離職率は30%未満か?
- 主要得意先は大手か?(3社以上あると安心)
将来性は、入社後も継続して仕事があるか?
ライバルが多い業種の場合、コスト競争になり淘汰される可能性や
コストに厳しいため従業員の給与を抑える傾向にあります。
ただし、独自の技術やノウハウといったものをその会社が保有していれば
コスト競争に負けない強気の事業ができるので利益も多く、
社員に還元される原資も多くなります。
会社の事業が共感できるものでなければ
仕事を継続するモチベーションも下がっていずれは退職という選択をすることになります。
指標としても3年以内に入社した人の離職率は30%程度が平均とされていますので
これを下回るか?超える場合は原因を採用側がきちんと把握して
対応が取れているかが問題になります。
あと事業の得意先が聞いたことのある大手企業か?
1社頼みの取引の場合、打ち切られた時のリスクが大きいです。
どういった理由で大手1社との取引がメインなのか確認しましょう。
得意先10社の中に大手企業が3社以上あれば、まずは安心できるかと思います。
(ただし今は大手でも安心できないこともありますが、傾向として・・・)
以上の見分け方は、私個人としての主観も多く入っていますので
「こう考える人もいるのか」程度に受け取ってください。
求人票の数字の見方についても別の記事で説明しています。
良かったみてください。