この平成26年3月より労働移動支援助成金(再就職支援奨励金)の大幅拡充がされています。
この助成金の内容は、
従業員を再就職支援を人材派遣会社等に委託し、再就職させた企業に対して国が助成金と支払う
といったものです。
目的は企業のリストラを促進して、労働者を需要のある企業へ流動的に移動させることで、
「失業なき労働移動」と呼ばれる政策です。
詳しくは厚生労働省のホームページでご確認ください。
中にはリストラしてくても資金が足りないなどの理由でできない企業はあると思います。
ただし、今回の助成金の改正のポイントは
助成金の対象を中小企業から大企業にも拡充
助成金の上限を1.5倍の最大60万円まで増やす
転職が成功しなくても、再就職支援の会社に頼むことで10万円を支給する
というものです。
つまりどの会社でもリストラがしやすい環境になり、再就職ができなくても会社は助成金が支給される。
「失業なき労働移動」と言っていた当初の政策から趣旨が変わってきた気がします。
特に45才以上の再就職が厳しい年代の助成率が高いのも気になります。
この助成金はリストラ助成金となりそうです。
そうは言っても以前からリストラを計画していた会社にとってはこの助成金は助かるのではないでしょうか?
担当者としては頭の片隅に置いておきたい知識です。